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気(樹)になる短歌展

企画展vol.11

気(樹)になる短歌展

2023.9.2.Sat ~ 2023.10.1.Sun

Open 10:00-20:00(L.O.19:30)

入場無料

現代歌人の詠んだ短歌を“幹”とし、それにインスピレーションを受けた来場者が新たに短歌を詠むことで、歌をつなげて枝葉のように拡げ、大きな樹に育てていく参加型展示です。2022 年6 月に「文喫 六本木」が初めて実施したところ大きな反響を呼び、当初 1 か月間だった展示期間をさらに 1 か月延長して開催しました。その後店内の「企画室」から「選書室」へ場所を移してさらに半年間展示し、期間中には約 100 名もの参加がありました。

今回は福岡天神でも開催されます。榊原紘氏、志賀玲太氏、平出奔氏、長谷川麟氏の 4 名の歌人が、本展のために短歌を書き下ろしています。

 

【書き下ろし短歌一覧】
感情は樹液だけれど君を呼ぶものではなくて風がやまない / 榊原紘
腹に本抱えて家並みは眠りどこにいたって世界の寝息 / 志賀玲太
読み終えて目を瞑れば無音が響く それから僕は、さて、と思った / 平出奔
勧められて本を買うのはいつぶりか遠く思いつつ自転車に乗る / 長谷川麟

 

あわせて会場では、4 名が思い思いにセレクトした選書を展示販売します。日常のふとした瞬間や小さな心の動きを繊細に感じとり切り取る歌人のまなざしを、歌集だけでなく、小説、漫画、写真集などから感じていただけます。平出奔氏、長谷川麟氏が登壇する対談イベントを実施いたします。さらに初の試みとして、本展で育った“樹”から制作した歌集を刊行する予定です。
■「詠みつなぐ歌の葉」概要
榊原紘氏、志賀玲太氏、平出奔氏、長谷川麟氏の 4 名による書き下ろし短歌を展示し、それらを起点に、来場者が自身の詠んだ短歌をつなげていく企画展です。短歌は会場にて募集するほか、SNS や専用Web サイトで募集します。
【参加方法】
・店頭で投稿:会場のポストカードに短歌を記入し、展示壁面に直接貼り付ける。
・SNS で投稿:ハッシュタグ「#気になる短歌展 2023」をつけ、自作の短歌を X(旧 Twitter)に投稿。
・専用サイトから投稿:ホワイトボードアプリ「lucid.app」にて投稿。

 

■対談イベント

「平出奔×長谷川麟 気になる短歌と創作の種」
日時:2023 年 9 月 16 日(土)16:00~
会場:文喫 福岡天神
料金:【会場参加】2,200 円(税込・入場料込)
参加申込:Peatix にて受付中

 

■歌人プロフィール
榊原紘(さかきばら・ひろ)
1992 年愛知県生まれ、奈良県在住。第 2 回笹井宏之賞大賞受賞、第 31 回歌壇賞次席。

2020 年、第一歌集『悪友』刊行。短詩集団「砕氷船」の一員。
志賀玲太(しが・れいた)
1996 年、東京都生まれ。東京藝術大学美術学部芸術学科を卒業。

クイズ王・伊沢拓司率いる東大発の知識集団「QuizKnock」に 2017 年 6 月より加入し、現在は主に Web メディア「QuizKnock」の編集者・ライターとして活動中。短歌同人「ジングル」に所属。

 

平出奔(ひらいで・ほん)
1996 年福岡県大牟田市生まれ。東京都在住。「塔」短歌会に所属。日本大学芸術学部文芸学科在学中。

2022 年 11 月に著書『了解』(短歌研究社)を上梓。2020 年に第 63 回短歌研究新人賞、2023 年
に三服文学賞大賞を受賞。

 

長谷川麟(はせがわ・りん)
1995 年、岡山県岡山市生まれ。大学 4 年生から岡山大学短歌会に所属、創作をはじめる。「塔」所属。「ura」同人。

2022 年、第十回現代短歌社賞受賞。2023 年、第一歌集『延長戦』を現代短歌社より刊行。

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