本日の一冊
  • 12月22日の本

    作・角野 栄子 絵・佐竹 美保『ちいさな木』(偕成社)

    ⁄ ⁄ スタッフレビュー

    緑と黒の2色で描かれた絵。懐かしさを感じる洗練された佇まい。お話を書いたのは角野栄子さん。「魔女の宅急便」のキキや「小さなおばけ」のアッチ・コッチ・ソッチ。魅力的な名前と輝く命を与えて、私たちに物語の中の友だちと出会わせ続けてくれている角野さんが今度は「ちいさな木」に名前と命を与えてくれました。町はずれの寂しい道にポツンと生えた1本の木のもとに、ある日1匹の犬がやってきました。「ぼく、家出したんだよ。これから、じぶんのすきなところへ行くんだ。きみも、いっしょに行こうよ」。いっしょに歩みたくなった木は根っこを「よっこらしょ」と土から引き抜いて動き出します。ここではないどこか「じぶんがすきなところ」を求める旅のはじまり。冒険の途中ではまた新たな出会いが…。角野さんに名前と命を与えられた者たちは、魔女のキキみたいにやっぱり「なんだか私たちみたい!」です。ちいさなお子さんも大好きな絵本になると思いますし、大人の方も持っていたくなる一冊だと思います。(古)

  • 作・角野 栄子 絵・佐竹 美保『ちいさな木』(偕成社)

    作・角野 栄子 絵・佐竹 美保『ちいさな木』(偕成社)

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